双海町こども教室「おもしろ大作戦」の令和4年度の企画のうちの一つであるプログラミング体験会に、講師としてCoderDojo伊予をお招きいただきました。
本来なら夏休みに予定されていたイベントでしたがコロナの影響で延期が重なり12月の開催となりました。
このレポートは、前半は活動の様子、後半は開催にあたっての覚書やふりかえりとなっています。
概要
日時:2022年12月17日土曜日 10:00〜11:45
会場:翠小学校 ランチルーム
参加者:双海町内の3つの小学校より1〜4年生6名+保護者1名
CoderDojo伊予メンター:5名
参加者の持ち物:各自のGIGA端末
会場となった翠小学校は、築90年の愛媛県内最古の”現役”木造校舎で、豊かな自然のなかに佇むとても素敵な小学校です^^
活動内容
- オープニング(10:00〜10:05)
- 公民館の方より開会あいさつ、CoderDojo伊予の紹介
- Scratchでねこを歩かせよう(10:05〜10:30)
- micro:bitをScratchでうごかそう(10:30〜10:55)
- 自由制作(10:55〜11:30)
- 発表(11:30〜11:40)
- クロージング(11:40〜11:45)
- 公民館館長からのお話
- アンケート記入
活動の様子
※クリックで拡大します
参加者アンケートより
当日のアンケートを共有いただきました。
きょうのおもしろ大作戦はどうでしたか?
とてもおもしろ大作戦だった
どうしてそうおもいましたか?
- マイクロビットがおもしろかったから。
- パソコンでスプライトがあちこちいったりキャッチゲームやシューティングゲームとかを作れるから。
- いつもはやらないプログラミングができたのでよかったです。
- 使ったことのない機械を使って自分だけのゲームを作れたから。
- プログラミングいいのができたから。
やってみたかんそうをかいてください!
- 楽しかった。またやってみたいです。スクラッチでまた何か作りたいです。
- キャッチゲームを作って、つづきだったけどキャッチするものをうごかしたりしておもしろかったです。
- はっぴょうするのはいやだったけど作ったりするのはたのしかったです。
- 白馬の色を変えたり、うごかしたりして楽しかった。
- いろんなことがわかった。
また、公民館の方からは
自分たちでプログラミングしてキャラクターを動かす体験は、ICT社会の現代を生きる子どもたちにとってかけがえのない経験になったのではないかと思います。また、体験の最後に自分で制作したプログラムを発表することで、考える力に加え、自分の考えを述べる力も養うことができ、大変貴重な生涯学習の場となったのではないかと感じております。
との感想をいただきました。
準備したこと
- 配布資料
- CoderDojo伊予チラシ
- micro:bit端末(Microbit More で使用するためのhexプログラムを事前に入れておく。)
- コーディングカードなどの書籍
準備をお願いしたこと
- 配布資料・チラシの印刷
- 名札(養生テープ・マジック)
- Teamsの当日用グループ作成とURLの共有
- 講師用のGIGA端末(スクリーン投影用)
1人1 台端末は市内の学校であれば他校でもインターネットが使えるということでした。(学校外部から持ち込んだ機器ではネットワークが使えません。)
さらにお手伝いいただいた先生に前もってTeamsで当日のためのグループを作成いただき、Microbit MoreのURLを共有しておきました。
ふりかえり
参加者には低学年やScratchを初めて触る子どもも含まれると想定して、「ねこ歩き」をみんなでやってみるというところから始めました。一斉指導的な形はDojoとしても初めてでしたが、メンターの数が十分だったことで個別のサポートもスムーズに行えました。
配布資料については操作の詳細を載せず、やったことの流れを後から確認できるよう補助的にまとめました。
ねこ歩きの次は「ねこ逃げ」と迷いましたが、たくさん寄贈いただいたmicro:bitをこの機会に活用することにしました。
Microbit Moreを使用したのは、
- micro:bitの本家サイトはひらがな表記もなく、使うのが難しそう
- 普通のScratchにある micro:bit の拡張機能を使うには Scratch Linkアプリが別途必要だが、GIGA端末にインストールができない
という事情から。
高学年以上だと必要なhexファイルのダウンロードから一緒にやってみることもできたと思いますが、今回は時間的、難易度的にも事前に入れておいて正解だったと思います。
micro:bitではボタンでLEDを光らせる、ねこを左右に歩かせる、ゆさぶるとねこが鳴く(しゃべる)という3つをやってみましたが、ABボタンでそれぞれ左右にねこを歩かせるのは資料通りでは上手くいかない場合があり、この点は再考が必要です。
一斉指導の部分はもう少し早く進めて自由制作の時間をもっとたっぷり取りたかったなと思いますが、子どもたちはコーディングカードを参照したりmicro:bitの機能をあれこれ試したりと集中して取り組んでいました。
発表は「完成していなくてもOK、やってみたことを紹介してね」といういつものDojoの発表形式で、みんなしっかり発表してくれました。
双海町としてもプログラミングのイベントは初めての試みでしたが、私たちにとってもいつものDojoとは違う場での活動は初めてで、とても貴重な経験となりました。
最後の公民館館長のお話の中では「来年度もやりたい」との言葉をいただきました。地域に根ざしたコミュニティとしてまたお声かけいただけるよう、これからも活動していきたいと思います。